ウズベキスタンの陶器・日常使いから各地の陶器をご紹介

ウズベキスタンの陶器は世界的に見たらあまり知られていませんが、観光客を魅了する様々なお皿があります。

とくに観光客の目に留まるのがリシタン陶器。多くのお土産屋にならび、繊細模様の虜になる人も多いそうです。

しかしリシタン陶器だけではなく、他の地方に古くから伝える陶器があります。

今回はウズベキスタンの日常使いお皿、そして各地の陶器をご紹介させていただきます。


①綿花柄の陶器


ウズベキスタンは世界の綿花生産国No.10以内に入るほど、綿花が栽培されています。ソ連時代にウズベキスタンの土地は綿花の栽培地として、位置づけられたこともあり、綿花柄の陶器はウズベキスタンのどの家庭にも、そしてほとんどのチャイハナで使われていると言えるくらい普及率が高い陶器です。

ウズベキスタンの綿花柄陶器

ソ連時代の陶器を見ると、昔はぶどうの絵柄もよく描かれたことがわかりますが、いつの時代からか、(1970年以降という話を聞いたことがありますが)、綿花柄の陶器が生産されるようになりました。

ウズベキスタンでは現在庶民の陶器として使われていますが、白色ベースカラーに紺色で描かれる綿花、そして金色ふちの上品な落ち着いたカラーの陶器は、観光客のお土産品としても人気があります


②リシタン陶器

ウズベキスタンで観光客がよく目にするにはリシタン陶器。ほとんどの観光地のお土産屋でリシタン陶器が売られています。

ウズベキスタンのリシタン陶器

小さなお皿から大きなパロフ用の皿、またティーカップなど。

ほとんどはフェルガナ地方、リシタンにある工房で作られたもの。

一つ一つ手描きで繊細な柄が描かれています。

ウズベキスタンでは少し値段が高め、また少し手作りならではの欠けやすさがあるため、実用的というよりかはホテルやレストラン、またはリシタン陶器を好きな人々がインテリアとして使うことが多いようです。

ウズベキスタンのリシタン陶器インテリア

しかし、ウズベキスタン雑貨人気トップ3の中に入っていると言えるほど、海外のバイヤーや観光客にはとても人気があります。

私自身もリシタン陶器の大のファン。毎年リシタンの工房にお邪魔し、新しいお皿や掘り出しものを探します。



③ギュジュドゥヴァン

リシタン陶器やホラズム地方の多くが青いお皿なのに対し、ブハラ郊外のギュジュドゥヴァンの陶器は黄色、茶色や緑色の陶器。太陽や星、草木が絵が描かれた独特な模様です。

ギジュドゥバンの陶器
古くから陶器づくりを代々受け継いでいる家で陶器づくりが行われています。
現在はアブドゥッロ氏が6代目。また彼の娘さんは英語で説明をしてくれます。

ウズベキスタンのほかの地域ではあまり販売されておらず、ギュドゥヴァンで手に入る陶器です。


④ホラズム陶器

 ホラズム陶器もウズベキスタンの多くの場所では販売されない希少な陶器。
ターコイズブルーとコバルトブルー、そして白色を基調としたお皿

ホラズムの陶器
昔はホラズム地方でも多くの家庭で陶芸をしていたそうですが、19世紀からの伝統を受け継いでいるのは2件のみだとか。


幾何学模様に草木模様、また昔ながらの模様をイメージし、新たに職人が描く模様は、同じような青い陶器でもリシタン陶器とは全く異なります。

現在ウズベキスタンの建築ラッシュ。ヒヴァや玄関口であるウルゲンチも同様で、工房に注文がくる多くは建築物用のタイルだそうです。



まとめ


ウズベキスタンには日常的に使われる綿花柄陶器、そして昔から受け継がれる陶芸も各地で行われており、一つのお皿をとってもウズベキスタンの文化を知ることができます。


現在様々な国の影響で多様なお皿も使われるようになってきましたが、ウズベキスタン独自の他の国にはない陶器を今後も紹介していきたいと思います。


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