ヴィンテージスザニの小物
ウズベキスタンの「SUZANI(スザニ)」は昔から伝わる伝統的な刺繍された生地。
布一面に刺繍された生地は、布好きな女性の心を一瞬でつかみます。
30年くらい前までは婚礼時の嫁入り道具として、自分が仕上げた刺繍生地を嫁いだ先に持ち込んでいました。
現在はその伝統はなくなりつつありますが、筆者の義姉も義妹も自分が縫った布を自宅に飾ったり、使用しています。
ヴィンテージのスザニ
西欧諸国に数十年前に注目されると、古いヴィンテージスザニはたくさん他国に売られてしまったと言われています。
筆者の旦那の田舎はサマルカンドから60Kmくらい離れた場所にありますが、スザニ売りが古いスザニを買い占めにくるそうです。
法律により50年以上も古い大きな布物は海外に輸出できなくなりましたが、ヴィンテージのものほど、海外に高価な金額で売られています。
それでも、まだ多くの家庭で代々受け継がれてきたスザニ刺繍を自宅に保管しています。
家庭や地域によって異なるスザニ刺繍。
とくに昔は代々受け継がれた地域や家庭の伝統的な模様やスタイルがあります。
ウルグットのタイプはボスマステッチでティーポットや太陽を描く刺繍が施されていました。黒や赤、またはピンクなどの原色系が使われるのが特徴的です。
筆者の義実家、サマルカンドの郊外のものは他の地方とまた異なる刺繍です。
多くは赤い生地に白や黄色の花、または太陽のような大きな円が刺繍されています。
ヴィンテージスザニの小物が生まれた背景
「古い生地がどんどんたまっていってしまったけど、何かに活かせないかな。」
スザニ好きの筆者に、親戚の人から相談を受けました。
カラフルな生地はインテリアとして飾るのも少しハードルが高いかもしれません。
でも小物なら手軽に使えるかもしれない。
さらに、50年以上も古い大きなスザニは輸出もできない。
そこでウルグットや親戚から買い付けたヴィンテージ生地を使用し、バッグやクラッチバッグを制作することになりました。
70年代、80年代、さらにはもっと古いスザニ。
バッグやクラッチなど新しいスタイルで使っていただけたら幸いです。
▶Vintage スザニ商品ページ
https://www.srprishta.com/collections/clutch-bag