Adras jewerly dress
先々月のNHK総合「世界はほしいモノにあふれてる」にてご紹介いただいたイカットのワンピース。
オルちゃんが番組で着用してくれたワンピース。
昨日より販売を開始いたしました。
ワインレッドのベースカラーに、真ん中をいウズベキスタンのイカットで制作したワンピース。
このワンピースについて番組撮影のときの話など交えながらお伝えしていきたいとおもいます。
ウズベキスタンのイカットを仕入れる
以前の記事にも記述したことがありますが、イカットを仕入れる上でいくつか心がけていることがあります。
1.年に数回工房を訪問して制作現場を確認する
ウズベキスタンにはイカットを制作しているところがいくつもあります。主にフェルガナ地方マルギランが多いのですが、その他にもナマンガンやブハラなどでも制作しているそうです。
何百人が働く大きな工房もあれば、家庭の中に織り機があるような小さな工房までさまざまです。
工房を訪問するのは、どのような場所でどのような人が働いてるのか実際に会い、より近い関係でモノづくりがしたいという想い。
また、イカットの制作現場を確認したいからです。
Rishtaのイカットはすべて手織り作業のものでとても複雑な行程からできています。
コットンやシルク糸を一束にまとめていく作業から手仕事で行われ、
柄のパターンの描画、染色、
実にパズルのような組み合わせに見えますが、職人さんは黙々と作業をしています。
そして織り機への糸のセッティング、
そして最後に手織りで織られていきます。
そのような複雑な行程や生地への想いを縫いっこにも伝えながら、商品づくりをしています。
2.細かい模様で薄い色の生地選び
「せかほし」の番組にて、生地選びのシーンがあったかと思いますが、いつも生地選びはとても時間が要する仕事です。
ウズベキスタンのイカットは様々な柄、色合いがありますが、気に行った色合いだけれど、柄が大きかったり、シルク混合生地を仕入れたいけれども、思うよう柄がコットン生地でしか見つからなかったりと、毎回、何十点という生地を出してもらいながら選んでいきます。
多くのウズベキスタンの女性は濃い色を好む人が多いのですが、Rishtaでは薄い色をなるべく選ぶようにしています。
イカットは染色過程で色落ち止めが十分にされていません。
そのため、Rishtaでは一度水通しし、どの程度色落ちしてしまうのか確認しています。
今までの経験上、やはり濃い色は色落ちの度合いがひどいのですが、薄い色は一度目の洗濯時のみほんのり色がでるくらいでおさえられています。
番組撮影時も、たくさんの生地を出してもらいながら、やっと見つけ出した一目惚れ生地。
「Adras jewerly dress」で使用しているイカットです。
様々な色が使われておりながら、原色ではなく、少しスモークがかかったような色合いの生地。
ハートと、山、もみのき、羊の頭、櫛の模様が一つに生地にギュッと表されています。
他のカラーでも同じスタイルのワンピースを制作したいと思い、いくつもの工房やお店で探しましたが、このイカットのような色合い、柄ともベストマッチングするイカットが見つかっておりません。
他のカラーで制作できていないのは残念ですが、本当に一点ものの生地を見つけることができました。
テイラーとの商品化
仕入れたイカットをテイラーに見せ、だいたいの作りたい商品の概要を説明し、テイラーとの話し合いが進められます。
ほとんどの商品作りで、1時間以上かけて商品について語っていきます。
どんな形にするか、またイカットのどの部分を採用するのか、その他細かいところまで、とことん話し合い、できた商品が「Adras jewerly dress」。
柄がさらに細かく見えるよう、襟元にタックを採用。
また後ろから見ても少しイカットが見えるよう、袖部分に配置しました。
たくさんの人々がかかわっている「Adras jewerly dress」。
ベースカラーはワインレッドで落ち着いた雰囲気。
キッズサイズもご用意しています。
パーティドレスとして、お出かけコーデとしてぜひお選び頂けたら嬉しいです。
▶Adras jewerly dress :
https://www.srprishta.com/collections/cloth/products/adras-jewelry-dress
https://www.srprishta.com/collections/cloth/products/kids-adras-jewerly-dress